環境保全活動
ゼフィルスの森(大阪府能勢町)
日時:2009年1月17日(土)
場所:大阪府豊能郡能勢町(三草山)
内容:三草山ゼフィルスの森保全活動
昨夏にもお世話になった(財)大阪みどりのトラスト協会の活動地の1つで、貴重なチョウの生息地となっている能勢町の三草山へ森林ボランティア活動に弊社の社員で参加してきました。当日は、天候にも恵まれ、前日までの寒さがウソのような暖かさでした。
三草山はゼフィルスというチョウの仲間が多く生息する以外にも、国蝶にもなっているオオムラサキの生息地でもあるといったことから、今回の作業では午前中にオオムラサキの幼虫調査を参加ボランティアの皆さんで行いました。
冬の間、オオムラサキの幼虫は落ち葉の裏で越冬するので、皆さん落ち葉の裏を懸命に探しました。これは、食草となっているエノキから、どのくらいの範囲で越冬するのかを調べるためです。
結局、オオムラサキ以外にもゴマダラチョウという、オオムラサキの幼虫とよく似た幼虫を発見。ゴマダラチョウは背中の突起が3対、オオムラサキは4対なので姿は似ていますが、識別点を知っていれば容易に判別することができました。日頃、あまり意識して観察したことがないので、皆さん興味深く観察していました。予定以上にオオムラサキ探しに時間を費やし、午前中は作業らしい作業もせず終了。
風もなく、暖かい日差しが差し込む林内で昼食タイム。午後からの作業のためにも、しっかり腹ごしらえです。
昼一番の作業は、林床に積もった落ち葉かき。林内の富栄養化を防ぐために落ち葉をしっかり集めます。昔は落ち葉を堆肥化して田畑の肥料にしたようですが、今では、そのような需要がないため、集めた落ち葉で焼き芋づくりを行います。何人かで先に下山して焼き芋の準備を行いました。
残ったメンバーは、木々が多く生えた箇所で間伐作業。ゼフィルス類の食草である樹木を伐採するわけですが、健全な森林環境を保っていくために多少の間伐は仕方のないことなのです。
このような作業になると、弊社の職人さんたちは大活躍。太い木も力強く鋸をひいて伐採していきました。ここまで蓄えておいたエネルギーも手伝い、頼もしく作業を進めていきます。
伐採した木は1m弱に玉切りしていき、しいたけの「ほだ木」として利用します。専用のハンマーでほだ木に穴を開けていき、しいたけの菌糸を埋め込んでいきました。さすがに皆さん、最後の方は少し疲れているようでしたが、弊社の職人さんたちが頑張って作業を行ったこともあり、予定より多くのほだ木が完成。数年後のしいたけ収穫が楽しみです。
最後に片付けを行い下山すると、焼き芋ができあがっていたため、おいしくいただきました。
色々と盛りだくさんな活動内容でしたが、空気のきれいな場所で非日常的な体験をして、それぞれに良い勉強になったと思います。
このような活動に、箭木木工所では今後とも機会をみて参加していく予定です。